13回目の好き
高木先生:「…とりあえず、俺が言いたいのは、諦める余力があるなら、もっと頑張れってこと!…ほら、いいのか?時間は過ぎてくんだぞ!」
慌てて時計を見て時間を確認する…。
もうこんな時間か…。三浦先生まだ化学準備室にいるのかな?
「行ってくるよ先生!難しいけど、頑張るね!結局諦められないもん!(笑)」
そう言って、数学準備室のドアを開け、もう一度振り返る。
「高木先生ありがとう!…変化球、練習します(笑)」
そう言い残して化学準備室へと走って行く。
何だか、凄く会いたいよ、三浦先生!
三浦先生の話をするだけでこんなにも会いたい。
やっぱり諦められないって分かったら、こんなにも会いたくなる。
諦めるとか
苦しいとか
辛いとか
届かないとか
もう…考えるのはやめよう。
自分の傷付かない方法を考えるんじゃなくて、少しでも三浦先生が喜んでくれる方法を考えよう。
私の時間、…三浦先生に捧げます。
私はいつの間にか…本当に人を想うことを忘れてた。
大切にしたいのは自分の心じゃなくて、貴方の…三浦先生の心なんです…