13回目の好き
本石君:「…そっか…。杉野って意外といろいろ考えてんだなぁー…。」
「意外ってどういうことよ?…ってか、なんで私が本石君にこんな喋ってんだろ!?」
バッと慌てて立ち上がると、遠くの方から「本石ー!」っと呼ぶ声に気付き、振り返る。
本石君:「ふっ(笑)まぁ、まさか好きな人が"先生"ってのに共通点があるからな!いつでも相談乗るからさ!それに進展聞かせてくれ!じゃあな!」
そう言って本石君は、私の背中をポンッと押して、その呼んでいた男子の所へ向かって歩いた。
空を見上げると、白い雲がクッキリ映る綺麗な青色をしていた。
そうなんだよ。
三浦先生…
私、先生のこともっと知りたい。
叶わなくてもいい。
そりゃあ叶ってほしいが1番だけど。
叶わないから。
だから、三浦先生の幸せを願ってるの。
少しでも、悲しい目をしてると、どうしても助けたくなっちゃうんだよ…。
でもきっと、踏み込んじゃダメだって分かってるんだけど…
知りたくなるよ…。