13回目の好き
始まり
げっ………!
朝、学校に着くなり、下駄箱であの3人組と出会う。
新山さん:「おはよう杉野さん。」
ニコッと怖い笑顔。
「お、おはよう。」
負けないようにニコッと微笑む、ちょっと弱腰な私。
野中さん:「杉野さんてぇ〜、三浦先生のこと好きなのぉーーー?」
ワザと下駄箱に来る人達に聞こえるような大きな声で言う野中さん。
その声に慌てて、キョロキョロと辺りを見渡す。
嘘はつきたくないけど、否定もしたくないし…どうしよう。
どうしようもないから、笑って逃げようとする私を、ちょっとクールな羽鳥さんが引き止める。
羽鳥さん:「ふーん…。てめぇ、調子乗ってじゃないよ?…こっちは真剣なんだよ、答えろや!」
ひいぃ!マジだ!これはヤバい!
新山さん:「結構前から、放課後も夏休みも三浦先生に会いに行ってたんでしょ?」
「う、うん、ちょっと、化学を教えてもらいにっ!」
焦りながらも、答える私に鼻で笑う野中さん。
野中さん:「へぇ〜?ふーん?」
羽鳥さん:「あんたみたいな奴、相手にもされてないっつの!(笑)」
そう言って大声でギャハハハっと奇声をあげる3人。