13回目の好き





放課後…



どうやって戦おう?



そう思いながら、トボトボと早めに帰ろうと、1組の前の廊下を通った時、


ガァンッと机が倒れるような大きい音がして思わず、少し空いていたドアから教室を除いてみる。



新山3人組と…



1組の…ええっと、あ、川中さん!



すると羽鳥さんのあの威圧感いっぱいの声が、響き渡る。


羽鳥さん:「金かせって言ってんだよ!」


野中さん:「いいよねぇ〜、社長令嬢って!パパからぁ〜お小遣いーっぱい貰ってんでしょぉ?」


川中さん:「でも、この前渡したのでもうないです…。」


げっ新山さん達って、お金まで…やば…。


1組でイジメがあるなんて、本当だったんだ。…ん?これはイジメなのかな?…犯罪の域に入ってるんじゃぁ?



今まで、考えたこともなかった。


イジメられる側の気持ち。


私には、無縁だと思ってた。



テレビや、漫画の中だけなんじゃないのかなって、思ってた。




でも、イジメ、何てどこからイジメなのか、何がイジメなのか分からない。




でも、相手が傷付いてると分かってて、している行為だよね…。





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