13回目の好き
コンコンとドアをノックしガチャッと入ってくる高木先生。
高木先生:「失礼します!…三浦先生、この間の論文返します。やっと読めました!ありがとうございます。」
そう言ってプリントをデスクに置く。
「いえ…。どうでしたか?」
高木先生:「いや!かなり納得させられましたね!…なかなか面白かったです!」
「それは良かったです!」
高木先生:「そういや、さっき1組のやつら来てたんですか?」
きっと新山達のことだろう…。
「ああ、来てましたよ…。杉野と何か関わりがあるようでしたが、何か良い印象はもてませんでした。」
高木先生:「そうですか…。杉野、最近元気がないですね。」
「ええ、何があったか知りませんか?」
高木先生:「アイツ、嬉しいことは良く話すけど、そういった悩み?は言わないからなぁ…。」
…。本当に良く見ている。
俺よりも杉野のことを知っている高木先生に嫉妬してしまう。
「…。…新山達からは何か聞いてます?」
高木先生:「ん〜、何も。アイツ等のこと聞くと、他の生徒あんま喋らないからなぁ。…まぁ、そういうのが1番怪しいんだが。」