13回目の好き
高木先生:「けど俺は、結構1組内で問題が起きていると踏んでますね!」
「…問題?」
そう言うと高木先生は置いてあったカップにコーヒーを注ぐと、パイプ椅子に腰掛けて話し出す。
高木先生:「…学校側として良くある話だ。イジメ問題。」
イジメ…?!
まさか、この学校で??
「それは早急に手を打たなければ!」
高木先生:「いや、俺もその核心があるわけでもない。むやみに犯人に仕立て上げた所で、なくなるわけではない。」
「しかし、同じ職員、それに1組担当の滝沢先生に相談した方が…?」
すると高木先生は、真剣な眼差しで俺を見る。
高木先生:「…三浦先生、この件は内緒にしてほしいんです。俺が、解決に導きます。」
何だろう?
この高木先生という人は、どこまで見ているんだ?
高木先生:「滝沢先生は主任であり、特に…表面的なことにこだわりすぎる所がある。自分のクラスに絶対イジメを認めないだろうし、発覚したところで即、その犯人に罰を与える。」
「…ええ。」
俺はコーヒーを一口飲むともう一度高木先生を見た。