13回目の好き




前に、私気付いてたはずなのに、また逃げようとしてる…



自分の傷付かない方法を考えるより、三浦先生を喜ばせる方法を考えようって。


それは、三浦先生じゃなくても大切な人にでも当てはまるよね…。


大切な人を守る方法を考えよう。



だって、ヤヨッチャンは自分のことよりもいつも私のことばっかり考えてくれてるのに…。



新山さん達のこと言った時だって、…闘おうとしてくれたのに…。


ほんとに馬鹿だ私。



ひとりで闘うって決めたのに。




自分のことばかり考えてると…こんなにも弱くなってしまうけど…。




やっと気付いたよ…私。




私の心の強さは、誰かを想うことで溢れ出してくる。




「…まぁ、大丈夫だよね!見つからなきゃいいんだし。放課後渡してくるね。」



ヤヨッチャン:「…。…みっこ。…ごめんね。」


そう、謝るヤヨッチャンに驚いて答える。



「何で!?何で謝るの?…謝るのは私なのに、私、大丈夫。別に見付かったって…大丈夫。」


そうだよ大丈夫。


「だって、皆がいるし。ていうか、私より川中さんの方がもっと辛いと思う。」









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