13回目の好き

支え






パァァアアン―…!



痛―っ―…っ!!!!!!!!



あの時は開いてなかった屋上に、私は連れて行かれていきなり、左頬に激痛が走る。



まさか、本当に叩かれるなんて…!

足の力が抜けて、思わず地面に膝を付く。


羽鳥さん:「ふっ!平手打ちでもう倒れてんの?(笑)」


野中さん:「案外対したことないのねー、杉野さんって。」


「…。」


何で叩かれなきゃ…?


三浦先生と会ったから?



ジンジンと頬が悲鳴を上げてる。左頬から伝わる痛みのせいで、左目だけ涙目になる。



新山さん:「根性ないね。羽鳥、もう泣いてるよ(笑)」



新山さん達の言葉って、何かカチンってくることばかり。


「…何で、平気で人を叩けるの?」


スッと立ち上がり、震える声を出す。



羽鳥さん:「…叩かないと分かんないでしょ。次はないって言ったのにてめぇが、準備室にいたからだろ。」


ふんっと睨みつける羽鳥さんに負けないように、睨み返した。


羽鳥さん:「何?…まだ分かんねーの?次はグーで行くよ?」


ニッと勝ち誇ったような顔をする。









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