13回目の好き











えええええ…。






パタンっと閉じられたドアと、三浦先生の広い背中を見つめて、3秒。


三浦先生は、振り返ると、腰を下ろして私の視線へ合わせる。


思わずドキンッと跳ねる胸を押さえて。



三浦先生:「…頬が赤いですね。」



フワッと、私の左頬にかかった髪を、三浦先生がどけてそう言う。


ち、近い、近いです三浦先生。



ドキドキし過ぎて何も言葉にならない。



三浦先生:「来なさい。」



そう一言、言うとグイッと私の腕を引っ張り保健室へと連れて行かれる。




カァアっと顔が熱くなる。



まだ少しジンジンと左頬が痛む中…ホッとしたような、…少し不安なそんな感じが入り混じってる。


不安なのは…新山さん達のこと。


ガチャ、閉まったドアの鍵を開けて保健室に入る。



三浦先生:「保健の先生はいないのか…。杉野その辺に座っててくれ。」



「は、はい…。」



ドキドキしちゃう。だって…保健室に2人きり。



かぁあっとまた熱くなる。…何考えてるんだろう、私…。


はぁっとため息。





ホッとしたのは…







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