13回目の好き



三浦先生:「送っていきます…。」



すぐ後ろで聞こえる三浦先生の声にキュウっと締め付けられる心。

振り向けない。


ドキドキし過ぎて動けないよ先生

三浦先生:「…杉野…?」


そう優しく問い掛ける先生の声。


お願いだから、…これ以上、優しくしないでほしい。


ドンドン締め付けられる、苦しくなってくる。


「…い、いいんですか?わーいっ!」


いつものように…
いつものように…

そう、何でもないように、ニッと笑って振り返り見上げると、三浦先生と目が合う。



だめだ…。吸い込まれそう…。

三浦先生のその目に…言葉を失って…


好き、がまた積もってく。


もう、私のコップには好きが溢れてるのに。


どんどん、どんどん…


その度に、涙が出そうになるんだよ…?



「先生!私、…先生が好きだよっ!だから…また準備室に行ってもいい?」



しつこくたって、溢れるんだよ。
迷惑だって…やっぱり、三浦先生に伝えたいんだよ………


気付けば、涙が出ちゃうんだよ…

先生を想うだけで

溢れちゃうんだよ、


コップに入りきらないから、涙になっちゃうんだよ………



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