13回目の好き
スッと三浦先生は身長の低い私の目線へと腰を下ろして、優しく微笑んだ。
三浦先生:「ああ、おいで。…君の気持ちは分かってるから。」
そんな近くで、優しく笑って、そんなこと言わないで…。
もっともっともっともっと…好きになっちゃうよ、
いいの?
私なかなか諦めれないんだよ?
卒業しちゃったら、もう先生と会えなくなるのに…。
スッと零れた私の涙を掬う三浦先生の手に、またドキンッと胸が鳴る。
三浦先生:「ほら、車に乗りなさい。」
そう言って、ドアを開けて先にスタスタと歩き始める三浦先生を追い掛けて私は走り出す。
新山さん達は、この日以来、何もしてこなくなった。
気付かない支えが、私の知らない所で
私は…守られてた。
ありがとう…。
そう気付きそう思えたのはもう少し後の話。