13回目の好き
ヤヨッチャン:「真梨奈先輩〜!」
スーパーの裏口から出て来た一人の女性が、大きく手を振るヤヨッチャンに気付いて微笑む。
だから、その人が真梨奈先輩だってすぐに分かった。
本当は、今日ヤヨッチャンと真梨奈先輩でご飯に行く予定だったらしく、そこに私も誘われた感じ。
真梨奈先輩は私達の元へ来て、笑顔で口を開く。
真梨奈先輩:「ヤッちゃん、…と、友達ね?」
凄く美人な真梨奈先輩に思わず見とれていた私は慌てて返事する。
「あ!はい、杉野巫です!!今日は急に、お邪魔しちゃってすいません!」
ペコッと頭を下げる私に
真梨奈先輩:「あはは!いいのよ全然!オッケー、ミッちゃんね!よろしく。」
そう言ってニッコリ笑う真梨奈先輩が私の前に右手を差し出す。
その手をギュッと握って
「よろしくお願いします!」
と返事して、私とヤヨッチャンと真梨奈先輩は、歩き始めた。
美人で大人びた真梨奈先輩は、少し怖かったけど、意外と優しく話す人でよかった。
そんなこと言ったらちょっと失礼かな、なんて思いながらヤヨッチャンと真梨奈先輩の話を聞いていた。