13回目の好き






杉野:「ああ〜!終わったぁ!」



フウッとつく杉野の深いため息も聞き慣れた。


そして机に顎を乗せて、達成感タップリの顔をする。



「けれど、…今の所まで追いつきましたね。…後は授業で一緒に付いてきて下さい。」


杉野:「…そう、ですね。」



少しショボンと落ち込む杉野がそう言って席を立つ。




三浦先生:「…明日の放課後、…プリントの整理をするんだが、手伝ってくれるか?」



って、俺は何言ってるんだ!?




落ち込んだ杉野を見ると思わずそんな事を言ってしまう。




杉野は嬉しそうに微笑むと、



杉野:「はい!!何でも手伝いますっ!!」



と元気良く答えた。




思わず笑ってしまう。





そんな態度が嬉しいとも感じてしまう。




くしゃっと思わず杉野の頭を撫でる。



杉野:「―…っ!!!」




みるみる赤く染まる杉野の頬に、ドキドキしてしまう俺の心。



そんな自分が恥ずかしく、杉野に背を向けて、「また明日」と告げた。













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