13回目の好き
種類別に三浦先生は、私の分けたプリントを段ボールにしまっていく。
「そこで、本石君は私に交換条件!って言って…私の好きな人、ばれちゃったんです。」
って、これ、好きな人本人に言ってしまう私って何だか恥ずかしい。
三浦先生:「ふーん。」
そう言いながら微笑むその顔は、意地悪そうに見える。
「…で!何だか不思議な関係で始まって、同じ"先生"を好きになったもの同士ってことで仲良くなって…友達になったんです。」
そう言って、最後のプリントを、種類別に分けていたプリントの上に重ねる。
三浦先生:「そうだったんですか。」
そう、微笑んで段ボールにプリントを入れて、棚へ返しに行く三浦先生。
その背中を追って、私も棚にもうひとつの段ボールを返しにいきながら、私はまた話し出す。
「でも、本石君は、夏休み終わってから、新しく好きな人が、年下の子なんですけど、出来て…、それで今日、上手くいったって報告を受けたんです!」
そう笑って言いながら、狭い棚と棚の間の上に、持っていた段ボールを持ち上げて、入れようとした時、