13回目の好き
真梨奈先輩には隠し事なんてまるでできないほど鋭い…。
熱々のお好み焼きを口に含みながら、そんな事を思った。
真梨奈先輩:「三浦先生なんて…また、難しい人好きになっちゃったものね!」
「…そうなんですよ…。何で好きになっちゃったのかなって思うくらいです。」
真梨奈先輩:「…振り向いてくれないんだ?」
「…はい。何だか、好きな人がいそうなんです。でも、凄く寂しそうな顔してて…。」
ヤヨッチャン:「そうなの?あの先生無表情だから分かんないや!」
真梨奈先輩:「…それって、忘れられない人がいるんじゃない…?」
「忘れられない人…!」
ポンと手を打ち納得する私。
思い出す三浦先生の遠い目。
きっとその目に映る誰かがいるんだと思った。
真梨奈先輩:「…まさか…!」
ヤヨッチャン:「?!何か心当たりでもあるんですか?」
真梨奈先輩:「ううん!…まさかとは思ったけど、確信がないからいいや。それより…また、友達連れて学校行くね!久しぶりに高木先生とも会いたいし!(笑)」
「わぁ!楽しみです!!」
ヤヨッチャン:「高木先生の彼女さんも来るんですか?」