13回目の好き
えええええ!
それ、凄く、すーっごく…
「楽しみです!!ホントにホントに良いんですかっ!?」
吉崎先生:「うん!あ、このこと、秘密だよっ!じゃあね!」
そうにこっと微笑んで吉崎先生は、教室を出ていった。
やったぁあ!
宿題のプリントを持って、三浦先生の元へ走って行く。
ガチャッ
「三ぃ〜浦先生〜!」
三浦先生:「今日も元気ですね(笑)」
そう言って、微笑む三浦先生と目が合ってドキッとする。
「あはは!あのですね!さっき…!」
思わずさっきのことを言いそうになって慌てて口をふさぐ。
だって、吉崎先生、"秘密"って言ってたよね…。
三浦先生にも言っちゃダメかなぁ。
この嬉しい気持ち、分かってもらいたかったんだけどなぁ。
三浦先生:「さっき、…どうしたんですか?」
「あ、いや、さっき…宿題出来ましたっ!!」
慌ててそうごまかして、いつもの椅子に座ってプリントを渡す。
三浦先生:「そうですか(笑)そんなに宿題が出来たことが嬉しかったんですか。」
そうクスクスと笑う三浦先生を見詰めてまた、キュウンと心が締め付けられる。