13回目の好き




ああ、明日から冬休みかぁ。



毎日会えないことが、寂しくなっちゃうや。



でも、三浦先生といれるこの空間が大好き。



楽しいよ。


幸せだよ。




それだけで…



赤ペンで丸を付けながら三浦先生は笑う。


三浦先生:「君が嬉しそうに宿題見せるから、結構出来てるのかと思いきや、バツが多いですよ(笑)」


そう言って、三浦先生は私にコーヒーを作ってくれる。


砂糖2個とクリープ2個をそえて。




「もう冬なんですね…。」



そうポツリと呟いて、コーヒーを一口飲む。


三浦先生:「そうですね。」



そう言って三浦先生は、窓の方へと視線を向ける。




三浦先生って、何か隠す時っていつも窓の方を向くよね。




今…どんな顔を隠したんですか…?



見せてほしいな…




今でも…、その目に吉崎先生は映ってるのかな?




何を見てるんだろう。




三浦先生って…




「三浦先生って、いくつなんですか?」



三浦先生:「んっ!?」



驚いたように振り返る三浦先生に思わず笑ってしまう。



「聞いてみただけです!」







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