13回目の好き
「どうせ、個人情報だとか、君には関係ないですーっとか、言うの、分かってますから…。」
そう頬を膨らませて嫌みに言うと少し困ったように笑う三浦先生。
三浦先生:「…、30です。」
さ、さんじゅー!!?
ってことは、私は今18だから…
1、2、3、4………
三浦先生:「…暗算くらい、頭の中で出来ないのか(笑)12歳差ですね。」
そう指で必死に計算していた私に気付かれて、恥ずかしくなってしまう。
歳の差計算してたのばれてた。
カァっと熱くなり、そんな自分を隠そうとプリントの間違った所を書き直す。
三浦先生:「今年も、もう君に会うのは最後ですね。」
そうボソッと呟いた三浦先生に驚いて、「え?」と顔を上げて聞き返すと、
三浦先生:「いえ、何でもありません。」
そう言って、また…窓の方へと視線を移す。
「冬休みも遊びに来ていいですか?」
そう言ってみる。…だって"最後"なんて嫌だよ。
三浦先生は窓の方を向きながら、「ああ。」っと答えた。
それが嬉しくて嬉しくて。
吉崎先生と高木先生に伝えたいっ。