13回目の好き
な、な、な、ななななっ!!!
何を言ってるんですか三浦先生ぇー!?
「そ、そんな、みみ三浦先生の番号分かんないです!そ、それに、三浦先生困っちゃいますって!!!」
もう自分が何言ってるのか分かんないです!!
ずっと握られた、右手から熱がどんどん溢れ出す。
そんな、真っ赤な私に優しく微笑んで、三浦先生は、自分の胸ポケットから黒ペンを取り出して、宿題のプリントに、数字を書いていく。
これって、……これって!!先生の携帯番号ーーー!!!?
「え、え、え!?いいんですか??私に教えちゃって!!?だ、だだって、個人情報って三浦先生絶対教えてくれないのに!」
三浦先生は頭をかいて少し照れたような、いや、困ってるのかな?そんな顔を向けて口を開く。
三浦先生:「…君だから、言うんです…。…少し鈍感な君に言っておきます。……君の口からあまり"高木先生"という言葉は聞きたくない。」
そう言って、三浦先生は窓の方へと視線を移した。
ん??
へ??
はい??
どういうことですか??
ど、鈍感な君って…?