13回目の好き
クリスマス
三浦 一樹先生 Side
吉崎:「三浦先生、紅茶あるんですけど飲みますか?」
「ん?ああ…すまない、頼みます。」
高木先生のマンションのキッチンで楽しそうに紅茶を入れる吉崎。
俺は、リビングに腰掛けながら、高木先生に借りた数学の本を読んでいた。
今日は、…クリスマス。
尚更…疑問を抱く。
「…俺が来ても良かったのですか?」
紅茶を運んで来た吉崎に俺は質問する。
吉崎:「もちろんです!高木先生も喜んでます。」
冬休みになって勤務中に高木先生に誘われたとはいえ…
「せっかくのクリスマスに…。」
吉崎:「いえいえ!」
ガチャ、
高木先生:「あ!すいません三浦先生、お先です!次どうぞ入って下さい!」
そうにっと微笑みながら、リビングのドアを開けて、風呂上がりの高木先生がやってきた。
高木先生:「今日は朝まで飲みましょう!」
高木先生はダイニングの椅子に座り俺に言う。
明日は、高木先生も俺も仕事が休みだ。
そんなこともあって、何度も断ったが高木先生の家に強制的に泊まることになってしまったのだ。