13回目の好き






いつからだろうか…。




いつの間にか、心の中に浮かぶのは……杉野の存在だった…。





俺は、待ってるんだ。



君が、生徒じゃなくなる日を。




なのに、待ちきれない想いがここにある。



今すぐにでも君を抱きしめたくて。





こんなにも

君からの"好き"だって言葉が、俺の心の中に何度も何度も押し寄せる…




今思うと…俺は、君を泣かせてばかりいるな。




あまり感情を表に出さない俺は、"つまらない"、"楽しくない"なんて、結構言われていた。




そんな俺といて、楽しそうに微笑む杉野を愛しく思うなんて、



昔の俺には想像もつかなかった。




杉野に気付かされたことが…あまりにも多い。







風呂から上がり、服を着て高木先生達がいるリビングへ行く。





高木先生:「あ、三浦先生、どうぞ座って下さい!」


高木先生はにっと微笑んで、高木先生の向かい側の椅子へと手を出す。


「あ、すいません。」


高木先生:「今日は遠慮なく食べて飲みましょうね!」


吉崎:「恭先生って飲むことしか考えてないでしょ!(笑)」









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