13回目の好き





何だか怪しげにニコニコと笑う高木先生と吉崎に少し疑問を持ったが特に気にならなかった。






ピンポーン

吉崎:「あ!来たかな?ちょっと出て来ますね!」



チャイムが鳴り、吉崎はそう言って玄関の方へとリビングを出て行った。



高木先生:「まぁまぁ、今日は4人で楽しみましょう!」


「吉崎の友達とかですか?」


高木先生:「ん、あ、俺は誰が来るか分からないですよ!」


にっと怪しく笑う高木先生に、ハテナを浮かべていると



吉崎:「お風呂入って来たのー?別に良かったのに!」



そう玄関の方から吉崎の声が聞こえる。


その後に聞こえてきた、聞き慣れた声


間違えるわけもなく



杉野:「はい!あとケーキもお母さんが持って行きなさいって!」




杉野の声…―っ!?!?



ガチャ


そう気付き驚いた時、俺の心の準備もなくドアは開けられ、ニコニコ笑う吉崎の後ろにいた杉野と目が合う。




杉野:「えっ!!!!?ええええええっ!???」



そう俺を見て驚いた杉野はドアの向こうへと隠れてしまった。








「―…杉野、でしたか…。」








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