13回目の好き
杉野 巫Side
「はぁー!美味しかった!」
吉崎先生:「ケーキ、ありがとうね!ミッチャン。」
「はい!」
お母さんがくれたケーキも食べ終わり吉崎先生と2人、ダイニングのテーブルで話し合う。
隣のリビングに寛ぎ、お酒を飲み合う高木先生と三浦先生をチラッと見て吉崎先生が口を開く。
吉崎先生:「実はね、ミッチャンへのクリスマスプレゼントに、…三浦先生を呼んでおいたの!…三浦先生には内緒ね!」
にこっと微笑みながらそんなことを言う吉崎先生に驚く。
「ええっ!…クリスマスプレゼント…ですか!!」
私のために…
強力すぎる助っ人だよ、ヤヨッチャン!(笑)
嬉しいんだけど、…私にとっては最高のプレゼントだけど…………
「あ、ありがとうございます!」
そう、微笑む吉崎先生に言って私は、リビングで高木先生と話し合う三浦先生の背中を見詰めて、複雑な気持ちになった。
だって…
三浦先生の好きな人が
吉崎先生が…いる…
高木先生:「奈緒、まだビールあったっけ?」
そう言って高木先生が私たちのとこへやって来た。