13回目の好き




高木先生:「三浦先生どんどん飲みましょう!」



そうニコニコと嬉しそうに高木先生は吉崎先生からビールをもらって、リビングに腰掛ける三浦先生に言う。


三浦先生:「ええ。でも高木先生大丈夫です?飲み過ぎじゃ…」


高木先生のプシュッと缶を開ける音と一緒に三浦先生の言葉は遮られた。


吉崎先生:「本当、飲み過ぎ…(笑)三浦先生は恭先生よりも2個年下だから、あんまり逆らえないみたいね(笑)」


私の後ろにいた吉崎先生が笑いながら話し出す。


高木先生と楽しそうに話し合う三浦先生の背中を見詰めて、吉崎先生とクスクス笑う。



「吉崎先生になりたいです。」



三浦先生の背中を見てると、複雑な想いが、思わず言葉になる。


吉崎先生:「え?私に!?」


そう驚く吉崎先生にハッとし、笑ってごまかす。


私、何言ってんだろ…。


「あはは…、う、羨ましいだけなんですけどね!…私…片想いだから…。」


そう言って、ダイニングの椅子に座ると、吉崎先生はお菓子をテーブルに置いて、私の向かい側に座って口を開く。







< 239 / 266 >

この作品をシェア

pagetop