13回目の好き






私にとってこの3年間は、三浦先生でいっぱいだった。



三浦先生に初めて会ってから、知らない間に好きになってた。



いつから好きだったのかも


気付けば必死に追いかけてきた。



例え、叶わなくてもいいからって―…。







今日は…




そんな今までに、さよならしなくちゃイケない。





三浦先生を諦めなきゃイケない。





それが嫌で、悲しくて…




怖い。







そんな三浦先生への想いがいっぱいの3年間を振り返っていると卒業式も終わった。






さいごのHRへと教室移動の時、ヤヨッチャンが話し出す。



ヤヨッチャン:「みっこ、今日で最後だね!HRおわったら三浦先生に会いに行かないの?」


「…う、うん。…私、今日は会わないって決めたんだ。」


ヤヨッチャン:「何で!?」




その答えに、涙が溢れそうになり、言葉に詰まる。






ヤヨッチャン:「…何かさ、卒業って感じがあんまりしないよね。…そう思うのは私だけかな…。」

「…?」

ヤヨッチャン:「…だって私達、明日から社会人なんだよ?…みっことも離れるのは寂しいけど…また会えるから。」




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