13回目の好き






そして、高木先生の後ろにもう一人入って来―…!!!





「あ、あの人っ!!!」


ヤヨッチャン:「ええ!?」


指差す私に驚きながらヤヨッチャンはその方向を向く。


教室内はザワザワと賑やかで、高木先生が一声かける。



高木先生:「ほら、静かに、席着け!」



きっと、高木先生の後ろの女の人が皆気になるんだ。




周りの男子や女子が口々に「誰〜?」とか「新しい先生?」とか「実習生とかなんじゃない?」なんて話しながらガタガタンッと席に着いてゆく。



高木先生:「えーっと、話し忘れてたが、今日から二週間、教育実習生が世話になる。」



そう言った後コホンッとわざとらしい咳ばらいをした後高木先生は口を開く。




高木先生:「………吉崎先生だ。」




ヤヨッチャン:「…照れてる。」


ボソッと呟くヤヨッチャンに思わず吹き出してしまう。



確かに、いつもの高木先生じゃない!(笑)








…って!笑ってる場合じゃなくて!!

………教育実習生の吉崎先生………。




そして、吉崎先生の挨拶が終わった後、恒例の質問タイムを始めるクラスの男子たち…。







< 37 / 266 >

この作品をシェア

pagetop