13回目の好き





吉崎先生:「やっぱり、ここの空は思い出だらけです!」


そう吉崎先生が話すその相手が気になり、少し開けたドアからソッと除くと、床に座って空を見上げる高木先生の背中。


え?高木先生?



高木先生:「まぁな。今じゃ、お前らのいない昼は少し寂しいな(笑)」


吉崎先生:「あはは!毎日、ここで皆でご飯食べてましたもんね。‥ふふ、恭先生も、寂しがるんですね!(笑)」


高木先生:「なっ!おま、からかうなって!」


吉崎先生:「あはは!」


今まで、教室で見てきた二人の先生があまりにも仲良く話してる姿をみて、何だか見てはいけないものを見てるような、そんな気がして恥ずかしくなってきちゃった。


吉崎先生、あんな風に笑うんだ。しかも"恭先生"だって。普段は"高木先生"なのに‥。


高木先生まで何かいつもの"教師"像がない…。




けど、吉崎先生に謝らなきゃ、と思いつつも



あまりに驚きが大きくて、固まったまま、屋上に入るタイミングを逃してしまった。







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