13回目の好き

恋愛攻略




杉野巫 Side



告白して、沢山泣いて


それでも諦めきれない私は



心に「それでも頑張るぞ」っと強く決めた。




そんな数学の時間。



私はパラリ、パラリと
ピンク色の本のページをめくる。



ヤヨッチャン:「みっこ!それ、何!?」


コソッと隣の席のヤヨッちゃんが話し掛けてくる。


「"恋愛攻略本"!!」


キラリと目を光らせて言う私にヤヨッチャンが笑い出す。



ヤヨッチャン:「あはは!みっこ!めげないね!頑張れ!」


高木先生:「こら!お前ら!今は授業中!ん?杉野!何読んでんだ?」


ヤヨッチャンの笑い声に、高木先生がこっちに来て、私の本を見付けた。


慌てて、バサバサと本を引き出しに入れて苦笑いを浮かべて高木先生を見る。


そんな私に高木先生は「ちゃんと問題やれよ!」と言って教卓へ戻った。



今日は三浦先生の授業がない日。


会いたいな。
でも、会いずらい…。
でも、…会いたい。



ふと、さっきの本の内容を思い出す。



…恋は積極的に…。押して押して引く作戦だっ!!


グッと拳を握る私を、クスクスと笑うヤヨッチャンにムッとして睨む。








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