13回目の好き
ニコッと微笑んだ今野が話し出す。
今野:「私、吉崎奈緒の友達です!そう言ったら分かりますかね?」
「!!!」
その一言で全てが蘇る。
吉崎がいつも一緒にいた友達3人の中の一人か!
ふと、先日高木先生と2人で飲みに行った時のことを思い出す。
高木先生は吉崎が高校3年の頃実は一緒に暮らしていたことなど、教えてもらった時だ。
高木先生:『今野には口がまわらなくてな。…本当、鋭い奴だ…。まぁ三浦先生には出会うことはなさそうだけどな(笑)なかなか恐ろしい奴ですよ(笑)』
なんて話していたっけ…。俺自身も、そうだろうと思い特に関わりもないから気にしていなかったが………。
いったい、何しに…俺に?
「…思い出しました…。」
そう言うとニッコリ微笑みながら今野は話し出す。
今野:「やっぱり!三浦先生にとって私はただの生徒であんまり記憶にないでしょ?(笑)
ただ…私にとって三浦先生は…奈緒のことを好きな人だと思ってたんで、凄く印象的なんですよね!」
そう笑顔で答える今野に自分の心を見透かされていたことに驚きを隠せずにいた。