13回目の好き





お昼。




教室の中で、ヤヨッチャンと机を合わせてご飯を食べる。




ヤヨッチャン:「聞いてみっこ!凄い情報手に入れたよっ!!」


嬉しそうにヤヨッチャンがそう言うから、凄く気になる。


「え?何々?」


ヤヨッチャン:「高木先生ってね、彼女いるらしいよ!!それも、ここの卒業生!」


「ええ!?ウソ!!?」


ヤヨッチャン:「シーッ!!これ、トップシークレット!」


そう言われて慌てて口を抑えて声を小さくする。


「…どこからそんな情報を…?」


そう聞くとにっと笑ったヤヨッチャンが嬉しそうに口を開く。


ヤヨッチャン:「私のね、バイト先に、真梨奈先輩って人がいるんだけど、その人がここの卒業生らしくて!!話しが盛り上がって、教えてもらっちゃった!」


「ええ〜!そんなのあるんだ。」


ヤヨッチャン:「そうだよみっこ!先生と生徒でも恋はしちゃうんだよ!!だからみっこも頑張れ!」



そのヤヨッチャンの言葉がキラキラ輝いた瞬間だった。



「うん!!!私、頑張る!!!」






頑張れば



届く、きっと届く



そう、思ったよ…。




三浦先生に会いに行くまでは。







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