13回目の好き
化学準備室のドアを開けると、三浦先生がパンを食べながら私に気付く。
三浦先生:「ん!?どうしたんですか?」
「あ、いえその…、このプリント吉崎先生から頼まれて…。ん?高木先生からなのかな?…と、とりあえずはい!」
そう慌てて三浦先生の机に、プリントの束を置く。
ダメだ!緊張しちゃう…!
三浦先生:「ありがとう。…高木先生からですね。何か忙しいんでしょう。それで杉野に頼むのも謎ですが。」
そう言って三浦先生がフッと笑みを零したその瞬間、ドキンと胸が鳴る。
ふと三浦先生の机の上に置かれていたプリンを見付ける。
「ぷっ(笑)三浦先生!プリン食べるんですか!?(笑)」
だってあまりにも意外!クールだから甘いものは苦手です、みたいな(笑)
三浦先生:「…悪いか?」
少しムッとしたような表情に、初めて見たそんな顔に、嬉しくて仕方がなかった。
「あはは!(笑)いえ…そんな一面見たらまた好きになっちゃいますよ…。」
ハッ
またとんでもないことを!!
「で、では、失礼しますっ!」
カァッと熱くなり慌てて帰ろうとする私に