13回目の好き





三浦先生:「…。今日は放課後空いてますよ。」



そう一言聞こえ
慌てて振り返ると


スタスタと私の元へ来て三浦先生は、私の手を取った。

何が何だか分からずに、見ていると

その上に置かれたプリンに目を丸くする。



「え!!いいんですか!?」



三浦先生:「……ああ。」



背中を向けて、机に戻る三浦先生に向かって


「あ、ありがとうございます!」


と言って準備室を出た。



私、プリン欲しそうに見えたのかな?(笑)


でもまさかくれるなんて!!


今にも飛び跳ねそうなほど嬉しくって舞い上がってしまう私は、屋上にいる吉崎先生と高木先生の元へ走って行く。



お昼は絶対屋上にいるんだよね、あの2人。




嬉しくて嬉しくてこの気持ちを早く伝えたくて、そう思えば思うほど足早になる。






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