13回目の好き
でも負けないよ
三浦先生を想う気持ちは、誰にも負けない…。
でも………
三浦先生の最後の言葉が効いたのか、準備室から出て来る女子生徒に見つからないように、廊下の奥へ逃げる。
女子生徒は、「はぁ〜」とため息混じりに「三浦先生は難しい」とか口々に言いながら帰って行った。
その後に、準備室へ近寄るとドアが開けっ放しだった。
けれど入れずに、そのまま準備室のドアの横の壁にもたれて座り込む。
中から聞こえた三浦先生のため息のせいで…。
私もきっとあの中の女子生徒の一人でしかないんだよね…。
好きだって言って困らせて、勉強教えてもらうのも会えるための口実みたい…。
でも、化学、知りたいと思ったんだよ?三浦先生の好きなもの好きになれたらって…
だけどやっぱり私は、生徒だから…。
結局どれだけ頑張ったって、そんなため息つくくらい迷惑なら…
このまま
もう関わらないように離れた方がいいのかな…
でも…
でも、そばにいたいよ
三浦先生と一緒にいれるあの空間に行きたくなるの
何回でも伝えたくて
会いたくなるよ…
どうしよう…