13回目の好き



カタン、―…


三浦先生:「…!…杉野?」


ハッと慌てて立ち上がる私。


「み、三浦先生!な何で!」


三浦先生がいつのまにかドアの所に来て私に気付いたのだ。


三浦先生:「ドアが開けっ放しだったから閉めに来たんです。君こそ、そんな所で座っていたら分からないでしょう。」

チラッと私の手にしていた教科書とノートを見る。

三浦先生:「…入りなさい。」

そう言って三浦先生は中へ歩きだし、私もその背中を追う。

「す、すいません…。何か、私って、凄い迷惑かなって…。」


そう正直に話してしまう自分に思わずため息が漏れる…。つい下を向いてしまう。


三浦先生:「…。」

ドンッ―… 「あたッ!」

急に立ち止まった三浦先生の背中に下を向いて歩いていたせいで、ぶつかってしまった。

「あ、すいません、…どうしたんですか?」


くるっと振り返った三浦先生は私のオデコに手を当てた。

「へ…?」

その行動に意味も分からずポカンとする私に、


三浦先生:「…熱はないな。…どうした?」


ジッと見つめる三浦先生に頬が赤くなって思わず下を向く。


「え!?っと…、その…何ていうか……。」


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