My sweet home
荷物を運び出す、引越しの日。
悠斗は手伝いに来てくれた。

「よっ。
 何かすることある?」
「あ~~~!
 表札をね、今、私の名前入れてるんだけど、
 それを空白にしておかなきゃいけないんだけど、まだ出来てないの。
 お願いしてもいいかな?
 管理人さんに言ったら、新しい表札用の紙くれるはずなんだけど」
 

マンションは、一部賃貸、一部が分譲になってて、
翔の部屋は、分譲で、翔が買ったものだった。
なので、
そのまま家具などは残し、自分の荷物だけを私はダンボールへと詰め込んだ。

「OK!
 あ~、鍵、俺が預かっとくわ。
 事務所にでも渡しとくからっ!」

「うん。
 じゃぁ、後でお願いする~」

「おぅ!」

悠斗の後姿を見た後、
私は引越しの作業を続けた。




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