My sweet home
翌日、翔は記者会見を行った。



仕事の再開を宣言し、ワイドショーではそれがトップで流れてた。




それから、数日後―。



出かけようとカバンを用意してると、、


「あれー? …財布がない?
 あ~、昨日、悠斗の家に忘れたかな?」

財布のないことに気付いた私は、出かける前に悠斗の家に寄ってから行くことにした。



 …がちゃ。

「おじゃましまーす。
 …留守かっ。 今日も仕事だったよね?」

合鍵で部屋へと進んでいくと、テーブルの上に分かりやすく置かれた財布とメモを見つけた。


 - メール入れようと思ってたけど、先に取りにきてたらごめん!  -



「…えへへ。
 返事書いてやろう~」

悠斗の書いた手紙に私は思わず笑みが零れた。



「えーっと。
 ペンどこだろ?」


私は返事を書くためにペンが入ってそうな、悠斗の部屋の棚の引き出しを開けた。


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