My sweet home
もう日も暮れ、真っ暗な部屋の中

私は悠斗の帰りを一人待っていた。



 ガチャ。


時計の針が夜8時を超えた時、静かに玄関のドアが開く。



「!! い、居たのっ?!」

「…うん」

「何ー?
 部屋真っ暗にしたままで。
 電気つければいいのにー。 ビックリすんじゃんっ!」

「あ、あのね。
 …悠斗!」

「んっ~?」

「……コレ」

私は握りしめた手紙を悠斗に突き出した。
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