My sweet home
「ごめん。 急に」

「…入るー?
 部屋、荷物片付けてて散らかってるけどっ」

私は翔に勧められるまま、翔の部屋の中へと進んだ。


ソファーに座って、

自分から話しを切り出そうとすると、


「あ、あのっ!」
「いつから?」

翔の言葉とダブった。



「え? あ、あぁ…」

「あ、ゴメン。
 ・・・ハルと、いつから?」

「・・・去年のクリスマス。 …から」

「そっ…かっ」

「あのさ、翔っ」

「ん?」

「て、手紙。
 ありがとう」

「あ、あぁ」

「実は……。
 きょ、今日…読んだの。 ごめん」

「えっ? 今日?!」

「ちょうど、引越しの時に来てたみたいで。
 今日、私のトコロに届いたの」

「はっ?
 ちょ、意味わかんねー…」

「ごめん」

納得いかないような顔をしてる翔に、私は続けた。
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