隣の席の恋人。
第1章
席替え~瑞希side~
7月のある日・・・
「せんせー。そろそろ席替えしよーよ。」
クラスの男子の一言に、ほかのみんなも賛成し始めた。
だけどあたしは・・・
ぜったいいやだ!!
だって今の席窓側の1番後ろなんだよ?
ここから離れるなんて、ありえない!!
だけど、そんな思いもむなしく、
「そーだな、じゃあするか。」
担任の笹倉先生は席替えをしようとしている。
この先生、恨んでやる・・・
「はい、じゃあ順番にくじひけー」
先生の一言で、みんながくじを引き始めた。
そして、あたしの番。
どうか今と同じ席、おねがいします!!
せめて、一番後ろ。
そう願いながら、くじを引いた。
・・・15ばんだ。
場所を確認するために黒板をみると・・・
1番前じゃん!!
なんでー・・・
まあ窓側だからそこだけはいいけど・・・
1番前って、授業中ねれないじゃーん!!!