隣の席の恋人。
「どうする?中は入れないね・・・」

この状況で中に入るのはすごくきまずい・・・。

「外出るか?」

そういってきたのは松永健斗だった。

「う、うん。」

いきなりだったので、戸惑ったけどさすがに断りづらいので一緒に外に出ることにした。


だけど・・・

「・・・」

「・・・」

こっちも十分きまずい。


なんか話さなきゃ。

「ねえ。「なあ。」」

2人が同時に話した。

「え?何?」

「いや、おまえこそ。」

「あ、うん。あのさ、松永健斗って・・・」
「健斗でいいから。」

「え、あ、わかった。」

「で、何?」

「健斗ってモテるよね。」

「そーか?」

いやいや、あなたをモテないといわなければ、何をモテるとゆーんですか・・・


「うん、モテるよ。うらやましいくらい。」

「でも、あいつらはどーせオレの顔しか見てねーし。」

あいつらって健斗のファンの子達?
たしかに、健斗は黙って座ってるだけなのに、ファンの子達は「かっこいい」とかって言ってるよね。

「なあ。」

「ん?」

「おまえってさ、」

「おまえじゃなくて、瑞希。」

「はぁ。瑞希って、優たちと仲いいの?」

「うん、まあ2年のときから同じクラスだから。」

「そっか。」


・・・それだけ?
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