記憶をなくした花嫁
椿『実は…この話まだ誰にも言わないでくれと部長に言われた話で決定したわけではないんだが…』
真琴『…なに?』
椿『俺、ロス支部の営業部長をする事になった。』
真琴『そおなんだ。おめでとう♪』とニコッと笑い返すと椿は不安そうな顔をして真琴の顔を見ながら言った。
椿『真琴。俺はずっと、お前と別れてからお前を一時も忘れられなかった。あの時俺がもっと余裕を持っていればお前と別れなくてもよかったんだろうと後悔ばかり残った。』
そう、私達の終止符は椿の不幸連鎖が続いたために終わりを告げたようなものだった。