記憶をなくした花嫁
企画書を考える事や取引先でのミスそして、極めつけは両親の自殺だ。
その苦しみは、付き合っていた私でも理解出来た。
私も、幼い頃は児童養護施設で育ち親も親戚もいない状態の中、学校でもイジメに合い精神的に追い詰められた時期もあった。
だから、椿が精神的に追い詰められ別れを切り出された時は同意をした。
本当は、ずっと一緒に居たかったが自分の気持ちを押し殺して別れた日の夜からは、毎晩中泣いて過ごしていた。
そして次の日には、目を腫れらかしても化粧やメガネで隠し夏美や椿にバレないようにした。だが、勘が鋭い夏美には隠しきれず全てを話した。