記憶をなくした花嫁
真琴『そぉ…』
椿『単刀直入に言う…。俺と一緒にロスに行かないか?』
真琴『…えっ!?でも、裕子さんがいるんじゃないの??』
椿『裕子とは、もう別れた。あいつには、もう他の男がいる。』
真琴『…』
椿『俺にはもう…お前しかいないんだ!』
真琴『私しかいないって急に言われても…』
椿『やっぱり…俺とやり直すのはもう嫌か??』
真琴『…嫌ではないよ。でも…』
椿『でも?』
真琴『また、あんな事になったら傷付くのは貴方だけじゃないの!私だって、傷付くんだから…』
椿『…そ、そうか。』
少しの間沈黙が続いた。
真琴『…少し考えさせて。』
椿『わかった。』
そして、二人は喫茶店を出て歩き出した。