イジワル王太子と政略結婚!?
近くて遠い距離
結局、今日は他にこれといった収穫もなく…
ウィンクルと話をしたり、森の中を案内してもらったりして一日が終わろうとしていた。
日が暮れる前に、ウィンクルは自分の寝床へと帰っていった。
シーナと二人きりで過ごす、二日目の夜がやってくる。
『お前が言ってた魔物と妖精の話は本当だったな』
「そうね…」
ウィンクルが出してくれた、昼間の残りの紅茶を二人で飲みながら一息つく。
「でも魔物の話があんなだとは思わなかった。あの時聞こえたのは大富豪の声だったのかな…」
あーダメダメ!思い出しちゃう…。