イジワル王太子と政略結婚!?
だけど、リリィのことを大切に想う気持ちは変わらなかった。


これからもあいつを守ってやるのは俺しかいないんだ──

そう思っていたのに。



あいつが俺の発言を聞いてしまった時から、俺たちの間には見えない溝が出来ていたんだ。


それは気付かないうちにどんどん深いモノになっていたらしい。

少なくとも彼女の中では。



あいつの態度が変わったことには気付いていたのに

そのうち元に戻るだろうと思って、俺はそのままにしてしまった。


その時にちゃんと問題を解決していれば、今日みたいなことにはならなかったかもしれないのに。

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