イジワル王太子と政略結婚!?
複雑な想いの私に、お母様は優しく話し掛ける。


『18歳の誕生日と…結婚おめでとう』

「…ありがとう、お母様…。
でも、もう私死んで…」


すると、お母様はふふっと口元に手をあてて笑う。



『何言ってるの?あなたは死んでなんていないわよ』

「えっ?」

『大丈夫、すぐ戻れるわ。彼が絶対助けてくれるから』


…彼?それって……



『ところで、あなたまだ結婚を嫌がってるの?』

「あ……」


突然、お母様は心配そうに聞いてきた。


そうだった…式の前にあんなこと言っちゃったもんね。


私は首を横に振った。

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