イジワル王太子と政略結婚!?
『あらっ、リリィいないの?』

「…これ、どこで落ちてたんだ?」

『そこの道だけど…って、シーナ!?』


ウィンクルに聞くやいなや、俺はその道に向かって走りだした。



「リリィ!?」


名前を呼びながら辺りを見回すが、人がいそうな気配はない。


どんどん不安が大きくなる。



「…ったく!」


どこ行ったんだよ…!?

一人で出歩くなって言ったじゃねーか!


俺はとにかくリリィの名を呼びながら捜し回った。




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