イジワル王太子と政略結婚!?
「これはあなたにあげるわ」

『えッ…!?』

「ほら、ピッタリ!よく似合ってる」


ミニサイズになった髪飾りを、ウィンクルの髪につけてあげた。



『この為に…?』

「他に何もあげられる物がないから」

『そんなのいいのに!』

「ほんの気持ちだから。受け取って」


お世話になったお礼と、私たちのこと忘れないでほしいから。


「ウィンクルのおかげで楽しかった。ありがとう」

『…もう会えないの?』

「…わからない」


寂しそうに私を見上げるウィンクルを見てると、私もすごく切なくなる。

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