イジワル王太子と政略結婚!?
一体…どうなったの…?
私たち二人は青白い光に包まれている。
重圧から解放されて、私はシーナの手を握ったまま倒れこんだ。
うっすら開けた目に入ってきたのは、暗闇からたくさんの白い光が飛んでいく様子。
その中に七色にキラキラ輝く光が見えた気がした。
綺麗だな…
今までのことが嘘みたい…。
でも…もう目を開けていられないや……
ゆっくり目を閉じる。
お母様に抱かれているようなぬくもりを感じながら
私は意識を手放した──