イジワル王太子と政略結婚!?
ドアが開いて、笑顔のお父様が入ってきた。


『おっ、シーナも一緒だったのか!そろそろ教会へ向かう時間だぞ』



…やっぱり。


四日もあの世界に迷い込んでいたはずなのに、時間は全然進んでない。


これからちゃんと式が挙げられるんだ。



『すみません、ナスター王。もう少しだけ時間をください』

「えっ?」


シーナ…どうしたんだろ?


『あぁ、構わないが…。もしかしてあの言い伝えか?』

『そうです』

『まだ実行してなかったのか!それは失礼』


二人とも笑ってるけど、一体何の話?

言い伝えって?

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